札幌太田病院コラム

　当院急性期治療病棟で、思春期プログラム「リズムジャンプトレーニング」をリズムジャンプの資格であるＳＴＡＲディフューザーのもと実施しました。

　リズムジャンプトレーニングとは、中等度の有酸素運動であり、音楽に合わせてリズムを取り、様々なテンポでジャンプをするトレーニングです。ジャンプは「楽しい」「嬉しい」という感情の時の行動にでることから「ジャンプ」という動作は楽しい気分を高めてくれます。音楽が人々の感情に直接働きかけることは明らかとされ「音楽」、「ジャンプ」という要素で「楽しい」という感情を呼び起こし、誰でも楽しく取り組める運動になります。音楽を聞きながら動作を制御し、複数の動作を覚えるなど、脳の活動量もかなり多くなります。

　実施方法は、「1.ラインを踏まない2.音のリズムに合わせる3.合図でスタートする」と3つのルールを遵守し、ラインと呼ばれる用具を使い、リズムに合わせて様々なジャンプ運動を行う。ラインを使うことで「飛び越える」という意識が生まれ、正確な動きの習得を助けてくれる。またルールを守ることで集団行動が身につきます。

　今回は、ジャンプをしながら手をつる・向きを変える・テンポを変えるなど様々なジャンプを取り入れ実施しました。参加されていた方からは、「出来ない」「難しい」などの声もありましたが、ジャンプをしていると自然と笑顔になり、笑いが飛び交っていました。リズムジャンプは、笑顔をもたらし思春期のリズム感を養う運動です。今後とも継続して実施出来ればと思っています。

#精神科 #精神科リハビリテーション #作業療法 #リズムジャンプトレーニング #ＳＴＡＲディフィーザー #社会生活技能訓練 #集団行動 #札幌