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ASD(Autism Spectrum Disorder:自閉スペクトラム症)は、「社会的コミュニケーションと社会的相互作用の障害」「限定された、あるいは、反復した行動・興味・活動」の2つを主症状とする発達障害です。
「社会性の障害」としては、目を合わせられない、ジェスチャーができず理解もできない、仲間への関心がない、ごっこ遊びが苦手、社会的な対応がうまくできない、感情の共有ができない、などの特徴があります。
「限定された行動や興味」としては、手をひらひらさせる動作を繰り返す、行動パターンが変わることへの頑なな抵抗、毎日同じ食べ物を食べたり同じ服を着たりすることにこだわる、といった行動がみられます。また、感覚が過敏で音や香り、衣類の感触に非常に敏感で、触られることを嫌がったり、逆に感覚が鈍麻な部分があり、汚れていても全く気にならなかったりと感覚のアンバランスがみられることもあります。
幼少期からこれらの特徴がみられ、社会生活の中で困難を感じることが多いです。
以前の診断基準であるDSM-IVでは、広汎性発達障害(PDD)の下位分類として自閉性障害・Asperger症候群・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)などがありました。しかし、2013年に発表された診断基準DSM-5では、これらは明瞭な区分ができない連続した症状であり、自閉スペクトラム症(ASD)と診断し、それぞれの症状の重症度分類を追加することとなりました。
症状には軽度から重度まで幅がありますが、多くの自閉スペクトラム症の患者様は、コミュニケーション力や想像力、社会力などの領域で、ある程度の支援を要します。学校や社会でやっていく力には大きな個人差があり、支援の必要性も個人により大幅に異なります。
以下のA、B、C、Dを満たしていること。
A:社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害(以下の3点で示される)
B:限定された反復する様式の行動、興味、活動(以下の2点以上の特徴で示される)
C:症状は発達早期の段階で必ず出現するが、後になって明らかになるものもある。
D:症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害を引き起こしている。
(DSM-5 精神障害の診断・統計マニュアル第4版から引用)
ASDは、持って生まれた「特有の性質」(特性)と考えるのが良いでしょう。特性自体を薬で治すことはできません。治療の基本は一人ひとりの特性に合わせた教育的方法を用いた支援で、これを「療育」(治療教育)と言います。療育を受けることで、生活の支障を少なくすることができます。ただし、興奮、パニック、自傷行為、攻撃性、不眠などがある場合には、対症療法的に薬物が処方されることがあります。
ASDの人たちは、特性を周囲に理解してもらいにくく、いじめ被害に遭う、一生懸命努力しても失敗を繰り返す、などのストレスが募りやすいため、身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)、精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)、不登校や引きこもり、暴言・暴力、自傷行為などの「二次的な問題(二次障害)」を引き起こしやすいと言われています。そうなる前に家族や周囲がその子の特性を正しく理解し、本人の「生きづらさ」を軽減させて二次的な問題を最小限にとどめることが、自閉スペクトラム症への対応の基本となります。
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札幌市太田病院(精神科・心療内科)
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