札幌太田病院コラム

　皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

　当院急性期治療病棟での今年最初の作業療法プログラムは「ペン習字」でした。このプログラムでは、筆ペンやボールペンを使用し、漢字、慣用句、手紙の挨拶文、文学作品など様々な文章・文字をなぞり書きします。

　近年では若者・高齢者問わず、インターネットやスマートフォンが普及し、字を書く機会が減ってきています。その中で、集中して文字を書くことはとても重要なことだと思います。作業療法におけるペン習字では、集中力・注意力の向上、ストレス解消、字の上達や達成感により自己肯定感が高まることが期待できます。

　そして、新年初のプログラムということもあり、参加者の皆様に今年の目標を書いていただきました。入院治療では、目標を持って主体的に治療を進めていくことが大切であるため、その振り返りにもなりました。通常の書道と比べると、日常的な筆記具を用いるので、気軽に取り組めることもペン習字の魅力だと思います。

　今回は病棟内プログラム「ペン習字」を紹介させていただきました。今年も当院の取り組み、魅力を紹介していけたらと思います。

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