札幌太田病院コラム

　各病棟における作業療法プログラム『読み書き計算』では、漢字の読み書きや計算プリントの他、頭の体操となる間違い探しや脳トレパズル等、多数のプリント課題を用意しています。プリントは課題の種類だけでなく、難易度も様々です。そのため、自信がない人でも簡単なものから始め、徐々に難易度を上げていくという取り組み方も可能です。また、「もう少し難しいものがやりたい！」「〇級の漢字検定の問題がやりたい」など、患者様のリクエストにも可能な限りお応えします。特に思春期の患者様では自分の学年に合ったプリントをご要望される方も少なくありません。

　プログラム中は、作業療法士が参加者に合わせて適切なものを選んだり、参加者自身で好みのものを選んだりと、それぞれ自分のペースで取り組んでいます。一見、易しそうな問題であっても「新たな気づきがあった」「自信がついた」等、様々な感想がきかれます。私自身も患者様と一緒に脳トレプリントに取り組みますが、なにより、楽しく脳を鍛えられていると感じます。

　普段、何気なく過ごしていると、記憶力・計算能力などの認知機能は低下してしまいがちです。適度に楽しく脳を鍛えられる活動の習慣をつけていきたいですね。

#入院治療 #作業療法 #精神科 #精神科リハビリテーション