訪問介護に関わるようになり、ご利用者のために何が出来るか?真剣に考え、行動してきたつもりでした。あるとき、新規のご利用者のお宅を訪問したときのことです。部屋中に本が積み重なっていたため、一緒に整理しようと伝え取り組んでいました。一つずつ整理整頓したおかげで布団を敷くスペースが出来たころでした。次は何をしましょうか、と相談すると、ご利用者は「ここはあなたの部屋だから好きにして下さい」と言われ、ハッと気が付きました。利用者のためにと支援していたつもりが支援を押しつけていたのです。
私たちは利用者の生活を変えるために訪問介護をしているわけではありません。その方それぞれの生活を尊重し支えることにあるのです。少しずつ時間をかけながら、その方の生活を一緒に作っていく必要性を教えていただきました。
「住み慣れた家でいつまでも暮らしたい」
誰もが思うその気持ちを支援できること。病気などの症状によって支援が必要が方がいます。ヘルパーが寄り添い、微力ながら皆様の人生のお手伝いができること、それがやりがいです。
私たちが支援している方の多くは、統合失調症、そう鬱病など様々な精神疾患を患っていらっしゃいます。病気の症状により、部屋の清掃を維持できない方への家事援助、身体を上手く洗えない方の身体介護など生活全般に関わる支援を行っています。ヘルパーと一緒に生活動作を行うことで生活スキルの向上を目指します。
スーパーへバスやタクシーに乗って買い物へ同行します。
排せつ介助(トイレ誘導やオムツ交換)・着替えなどを行います。
一般的な食事の準備、1~2品調理、後片付けや食事介助、服薬確認などを行います。
洗濯機の操作、洗濯ものを干します。
掃除機、拭き掃除などを行います。
ご利用者が一人暮らしの場合で身体状況などによりご自分で買い物に行くことが困難な場合などに行います。
A,ご利用者の多くは、病院に受診され適切な治療と服薬をされています。症状が安定した、在宅生活ができる方を支援しています。また、病院と常に連携しており、綿密な情報交換をしています。当事業所では、緊急時対応マニュアルを作成し、研修を行っています。その中で、実際の現場からの意見交換をしています。
A,家事(生活)援助と身体介護を行います。当事業は家事援助が多く、ご利用者のお部屋の清掃、洗濯、調理を行います。一緒に家事を行い、スキルを習得してもらえるよう支援します。身体介護は、入浴・排せつ介助です。入浴準備、洗髪、洗身、後片付けを行います。必要に応じて、洗い方などのアドバイスも行います。また、自由契約を結び、制度では補えない部分の支援を行っています。例:通院時の受診同行や窓ふきなど。ちなみに料金は30分1,500円で行っています。
A,例えば、フルタイムパート(出勤時間8時50分~17時30分。週休2日、日曜年末年始休み)さんであれば、前もってお渡しする週間予定表を元に、1回45分~1時間30分の訪問を1日4~6件行います。少し遠い訪問の場合は、事業所の車両を使用します。空いた時間は記録の整理をします。訪問終了後は記録を提出していただき終了です。※毎週金曜日の15時から16時はミーティングを行っています。
A,長く介護職から離れていた方、未経験の方でも安心して働ける環境づくりを行います。新任研修のほか、訪問でもサービス提供責任者やベテランヘルパーが付き添い、丁寧に指導します。また、ミーティングの中で、訪問中の疑問点や不安なところを話し合える時間をつくり、ヘルパー一人が抱え込まず、全体で気持ちを共有できるよう努めます。